金沢市の公民館について ~金沢方式とは~
◆公民館の役割◆
・地域における身近な学習の場と機会を人々に提供します。
・住民同士の心のふれあいを生みだし、地域の連帯感を育みます。
・さまざまな地域の課題解決に向けた学習活動を推進します。
◆金沢の公民館◆
昭和22年に3つの地区公民館(石引町、森山町、長田町)が最初のスタートとなり、昭和24年に
金沢市公民館設置条例がつくられました。その後、昭和27年には一挙に38館に増え、今日では、概ね小学校の区域ごとに地区公民館が60館設置されており、町会連合会をはじめとした地域団体と連帯を保ちながら、活動を展開しています。
全国では中学校区に1館というのが普通ですので、公民館がこれほど多く、しかも市民生活としっかり結びついた活動をしているところは、全国でもめずらしいといわれています。
◆金沢方式と3つの特色◆
金沢の地区公民館は、「金沢方式」と呼ばれる地域の自主性を尊重する全国でも特色ある運営方式をとっており、地域の生涯学習の場として、極めて充実した活動を展開しています。
金沢方式の3つの特色
⒈ 地域主導 運営(維持管理、役職員選任)を各地域に委託しています。
⒉ ボランティア 活動は多くのボランティアの方々によって支えられています。
⒊ 地元負担 運営費や施設の整備費の一定割合は、地元の負担によってまかなわれ
ています。
◆金沢方式のメリット◆
地域住民の身近にあり、地域に寄り添った職員がいて、利用しやすい公民館であることが、金沢方式の公民館の良いところです。
⒈ 住民に身近な拠点 小学校校下という身近なところに公民館があり、地域
の各種団体も集結しています。
⒉ 地域に明るい職員 市の職員ではなく、地域にふさわしい職員を採用することができ
ます。
⒊ 利用しやすい公民館 公民館を活用する各種団体が公民館を拠点として会合や事業を展
開しており、地域住民が誰でも気軽に活用できるというメリット
があります。
◆公民館の組織◆
⒈ 館長 …… 地元推薦により、教育委員会が委任します。非常勤で、任期は2年で再任
できます。館の総括責任者です。
⒉ 主事 …… 常勤の専任職員であり、館長より任命されます。公民館の庶務や館の管理
などのほか、公民館委員とともに各種行事の企画運営を行います。
⒊ 主事補 … 常勤の専任職員であり、館長により任命されます。主事の補助職員と
して公民館事務に携わります。
⒋ 運営審議会… 館長の諮問に応じ、各種事業について調査審議します。委員に主に
学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行
う者並びに学識経験者のある者で構成されます。1館25名以内で、
任期は1年で再任されます。
⒌ 振興協力会… 金沢市から各地区公民館の管理者として指定された団体です。市内60
の地区公民館にそれぞれ1つずつ存在し、公民館の管理・運営につい
て責任を持つ団体です。
◆公民館委員◆
公民館委員を設ける制度は、金沢独自のものです。
公民館委員は、館長の指揮のもと、町内会で公民館活動の地域への浸透をはかる役割をもち、
地域に根ざした公民館活動を実際に推進していく上で、いっそうの活動が期待されています。
各町会から選出され、任期は1年で再任できます。
◆公民館委員の役割◆
あなたがつくる公民館!~公民館活動の活性化のために~
人はそれぞれ違った夢を持っています。
公民館は、集う人々の夢の現実、豊かな人生へのお手伝いの場です。
役職員の方々の知恵と力の集結をお願いします。
・時代をとらえ、住民のニーズを把握するために、広報機能や情報収集能力を強化してくだ
さい。
・地域の特色を活かした、公民館の個性化を推進してください。
・地域内の各団体や、施設、学校等と協力し、地域の連帯を深める事業を展開してください。
・公民館についてより多くの住民に知ってもらうための広報活動、そして住民の要望を公民館
活動に反映するための広報活動を行ってください。
【参考】金沢市教育委員会発行「あなたがつくる公民館ー公民館活動のしおりー」
金沢市田上公民館ホームページ「金沢方式の公民館」